現代の機械オペレーターは、自分で直接製品を加工する業務は少なくなっています。多くの工場にある設備は自動化されており、材料と部品を供給すれば、自動で加工してくれます。製品の価格と品質の競争では、いかに設備を止めずに生産数を上げるか、設備の稼働率を向上させるかが重要となっています。ロボットやAIの導入も進んでいるため、機械オペレーターは設備の稼働率を監視する業務が多くなっています。
その代わりに、一人で多くの設備を担当する場合が多くなっています。違ったタイプの設備を数台管理する場合と、同じ機械を数台管理する場合があります。一人で多くの台数を管理できるかどうかで、生産性が違ってくるためオペレーターの技量が問われます。
自動で加工から検査まで行う設備が主流となってくると、オペレーターには設備管理の技能も求められてきます。簡単な消耗部品の交換から日常の設備の点検や修理もできなければなりません。設備の状態によって製品の出来高と品質が決まってしまうため、常に設備がベストの状態に保つ必要があります。自分が加工する仕事が減った分だけ、何台もの設備の管理をする仕事が増えています。又、様々な設備が電子化されたり、IT技術が取り入れられたりしていますので、それを使いこなす技能も必要となります。そのため製品の品質と原価を決めるのは、機械オペレーターといっても過言では無いでしょう。それだけ、機械オペレーターはやりがいのある重要な業務となっています。